喉から手が出るほど

プロローグ

ただひたすらに、好きになった。


引き締まった身体、低い声、焦茶色の髪の毛。
キリッとした瞳、笑顔が可愛いところも。


全部が本当に好き。


LINEが来るだけで飛び跳ねるほど嬉しいし
教室で目が合うだけで胸が苦しい。


『好き』の一言では収まらないくらいに
大きく膨らんだ気持ち。


いつからか、私の頭の中はこんなにも
彼のことで埋め尽くされていた。


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