遠距離恋愛は人をダメにする。
私がここに来た本当の理由。
そもそも、今、私が通っている中学の友達、菜々の保育園の話や幼なじみの彰の話を聞いて刺激され、私も以前住んでいた場所に行けば…
何か思い出されると勝手に思った。
「だれ?」
しかし、そんな私のひと言にも嫌な顔を見せずにニコッと笑う彼。
「忘れたんだぁ。いっしょに寝た仲じゃん」
おいおい。
こいつ何を言ってるん。
「はぁぁぁ」
大声で反応するのは彼女の桃香だ。
そうだ。彼女の前で何言ってるんだ。
「寝てません」
私は速攻で拒否する。
「優ってもぐさ台保育園?」
桃香ちゃんが彼に質問する。
「いやっ。俺はみさわ保育園。晴良とは保育園違ってたけど、お母さん同士が仲良くて…」
彼が桃香ちゃんに答える。
ゆう?
ゆう?
お母さん同士?
お母さん同士?
「ほら、お母さん同士が仲が良くて、よくおれの家に来てたじゃん」
「晴良ちゃん。覚えてる?」
「お母さん同士が話に夢中で、よく一緒の布団で一緒にお昼寝したよね」
「それはいいのっ」
桃香ちゃんが少しイラつく。
ゆう。
お母さん同士。
お昼寝。
「一緒にお風呂も入ったじゃん」
こいつ、まだ言うかぁ。
「ゆうぅぅ」
桃香ちゃんが少し怒った表情になる。
でも、それは…この彼、優という子がチャラいとかではなく、彼女、桃香を怒らせて楽しんでいるために言ってるのではなく、必死に私の記憶を思い出させるためだった。
しかし、私と桃香ちゃんにそう見えないのは…
そう。外見なのである。
外見が…いかにも今の男子。
いやいや、格好良すぎるのである。
顔は小さく、背も高い。
うーん。
例えるなら…
なにわ男子の長尾くんみたいな…
地元には、こんな垢抜けた男子いないし…いきなりこんな格好いい男子に…幼なじみ感だされても…
困る。
桃香ちゃんも桃香ちゃんで…こんな格好いい彼だから…近寄ってくる女子が多そうで気苦労も多いんだろう。
ましてや、さっき知り合ったばかりの私と気苦労の多い彼が、知り合いだなんて…
ただ、桃香ちゃんにとって唯一の救いは…
私が…困惑している表情をしていることだ。
彼に下心があって近寄ってくる女子とは違うってことがはっきりとわかるから。
「うーん。思い出せないかぁ」
彼が少しがっかりしている。
「ごめんなさい」
「晴良が来てるって、おれのお母さんも喜ぶよ。って、晴良のお母さんは?」
「晴良ちゃん。ひとりで来たんだって」
私の代わりに桃香ちゃんが答えてくれた。
「へぇ、やるじゃん」
「でしょ。あ、ここで話するのも…だから、あそこのマック行こうよ」
「そうだね」
「いやいや、桃香ちゃんたち、これからデートでしょ。私、お邪魔だし」
「いいじゃん。ね、優。いいよね?」
「うん」
「でもぉ」
めちゃ悪いよぉ。
すると、このタイミングで…LINEが届く。
【せいら、今どこにいるの?😡⚡️】
そもそも、今、私が通っている中学の友達、菜々の保育園の話や幼なじみの彰の話を聞いて刺激され、私も以前住んでいた場所に行けば…
何か思い出されると勝手に思った。
「だれ?」
しかし、そんな私のひと言にも嫌な顔を見せずにニコッと笑う彼。
「忘れたんだぁ。いっしょに寝た仲じゃん」
おいおい。
こいつ何を言ってるん。
「はぁぁぁ」
大声で反応するのは彼女の桃香だ。
そうだ。彼女の前で何言ってるんだ。
「寝てません」
私は速攻で拒否する。
「優ってもぐさ台保育園?」
桃香ちゃんが彼に質問する。
「いやっ。俺はみさわ保育園。晴良とは保育園違ってたけど、お母さん同士が仲良くて…」
彼が桃香ちゃんに答える。
ゆう?
ゆう?
お母さん同士?
お母さん同士?
「ほら、お母さん同士が仲が良くて、よくおれの家に来てたじゃん」
「晴良ちゃん。覚えてる?」
「お母さん同士が話に夢中で、よく一緒の布団で一緒にお昼寝したよね」
「それはいいのっ」
桃香ちゃんが少しイラつく。
ゆう。
お母さん同士。
お昼寝。
「一緒にお風呂も入ったじゃん」
こいつ、まだ言うかぁ。
「ゆうぅぅ」
桃香ちゃんが少し怒った表情になる。
でも、それは…この彼、優という子がチャラいとかではなく、彼女、桃香を怒らせて楽しんでいるために言ってるのではなく、必死に私の記憶を思い出させるためだった。
しかし、私と桃香ちゃんにそう見えないのは…
そう。外見なのである。
外見が…いかにも今の男子。
いやいや、格好良すぎるのである。
顔は小さく、背も高い。
うーん。
例えるなら…
なにわ男子の長尾くんみたいな…
地元には、こんな垢抜けた男子いないし…いきなりこんな格好いい男子に…幼なじみ感だされても…
困る。
桃香ちゃんも桃香ちゃんで…こんな格好いい彼だから…近寄ってくる女子が多そうで気苦労も多いんだろう。
ましてや、さっき知り合ったばかりの私と気苦労の多い彼が、知り合いだなんて…
ただ、桃香ちゃんにとって唯一の救いは…
私が…困惑している表情をしていることだ。
彼に下心があって近寄ってくる女子とは違うってことがはっきりとわかるから。
「うーん。思い出せないかぁ」
彼が少しがっかりしている。
「ごめんなさい」
「晴良が来てるって、おれのお母さんも喜ぶよ。って、晴良のお母さんは?」
「晴良ちゃん。ひとりで来たんだって」
私の代わりに桃香ちゃんが答えてくれた。
「へぇ、やるじゃん」
「でしょ。あ、ここで話するのも…だから、あそこのマック行こうよ」
「そうだね」
「いやいや、桃香ちゃんたち、これからデートでしょ。私、お邪魔だし」
「いいじゃん。ね、優。いいよね?」
「うん」
「でもぉ」
めちゃ悪いよぉ。
すると、このタイミングで…LINEが届く。
【せいら、今どこにいるの?😡⚡️】