あなたがいるだけで…失われた命と受け継がれた想いを受け止めて…
子供は諦めて養子か養女をもらう事になり。、吉幸が「女の子が欲しい。できれば高校生くらいの女の子、そうしたら千秋も寂しくないだろう? 」と言い出した。
千秋は吉幸を信頼していた事から、その言葉を鵜呑みにして養女縁組をする事にした。
いくつかの児童施設を巡り、吉幸が里菜を気に入ったことから養女縁組が決まり、里菜は千堂家に養女として迎えられた。
今までの暮らしとは全く違い、欲しいものは何でも買ってもらえ、美味しいご飯やデザートも用意されあの地獄のような生活をかき消してくれるような生活が与えられた。
まるでお姫様にでもなったかのような里菜は、あの忌々しい過去も忘れらると思って喜びを感じていた。
だが…。
里菜が高校生になった頃から、吉幸の態度が豹変した。
千秋の目を盗んで里菜の部屋に入ってくるようになった吉幸は「発育測定をしてあげる」と言って「医者として訓練させてほしい」等と言葉巧みに里菜の体を触るようになった。
初めは触られる事は医師としての事だと里菜も思っていた、だが…。
次第に吉幸の行動はエスカレートして行った。
何かの診察と言って、里菜の胸を触っていかにも感じさせるような触り方をして来たり、子宮の様子を見せて欲しいと言って指で膣を触られたり…。
そんな事を繰り返されていると里菜は、あの忌々しい過去を思い出し体が震えていた。
そのうち何か分からない薬を飲まされ、身体が動かない状態にさせられ一方的に性行為を求めらえるようになった里菜。
食事に薬を混ぜられていたり、飲み物に混ぜられていたりと巧みなやりた方で吉幸はまるで性的虐待のように里菜に性行為を求めるようになってきた。
高校生になって発育も良い里菜はナイスバディーと言われるスタイルだった。
それを吉幸は狙っていたかのように、耳元で囁かれた。
「私がどうして高校生前後の女の子を、養女に欲しがっていたか判るか? そのくらいの若い女なら、若さをもらえて、楽しませてもらえるからだよ。世間では未成年との性行為は犯罪になる。だが、我が子であれば罪にはできないだろう? 実の親子ならできないが、血が繋がらない養女にならそれができる。親子という関係である以上、訴え出る事は難しいからな」
まるで悪魔の囁きのような吉幸の言葉に、里菜は絶望感しかなかった。
「千秋はもう年だ、女として見れない。だが、お前は若くてピチピチしている。お前の中は、しっかり閉まるしこの豊満なボディーは言う事がないくらいだ」
いやらしい手つきで里菜の胸をまさぐりながら、吉幸が言った。
それからは毎日のように性行為を求められるようになった。
「安心していいぞ。私は種無しだ、子供ができる事なんてないからな」
そう言って、吉幸はしたい放題だった。
「どうせ、ここを出ても行く場所もないだろう? お前の実の親は殺人犯だったらしいな、刑務所でお前は産まれた。そんなお前を引き取った親戚は、お前の親が残した財産目当てだったそうだな」
吉幸に奉仕しろと言われて、言う通りにしている里菜に、あざ笑うように言って来た吉幸の言葉に里菜は今まで我慢していた感情がブツっと切れたような気がした。