あなたがいるだけで…失われた命と受け継がれた想いを受け止めて…
そのままベッドにそっと押し倒されたヒカルは、潤んだ目で聖龍を見つめた…。
「…あの…」
潤んだ目でじっと聖龍を見つめた。
「どうかした? 」
ヒカルは首元のボタンを外して、喉元につけていた肌色のテープを外した。
「…本当の自分を見てもらえますか? 」
綺麗な可愛い声に変わったヒカル。
「…すみません。…事情があり、変装しているので声も変えていました。そして…名前も…」
「そうだったんだ。じゃあ教えて、本当の名前を」
「愛香里です。…城原の家に養女に来る前は…神原という苗字でした…」
聖龍はそっと微笑んで強く頷いた。
「そっか…。だから、神原ヒカルさんにどこか似ているって思ったんだ。彼女は太っていたけど、痩せたら随分綺麗な顔をしているって思っていたから。目鼻立ちもパッチリしているし、肌も綺麗だったから」
「…ヒカルは、姉です。…姉が太ったいたのは、自分のせいです。…いつも、病気ばかりしてあんまり食べれないから。姉が代わりに、沢山食べてくれていたからなのです。…だから…姉が酷い事を言われるたびに、自分が悪いってずっと責めていました…」
そっと、ヒカルの額に自分の額をくっつけた聖龍…。
「有難う、話してくれて。これで、隠し事はなくなった? 」
「はい…話せることは、全てお話しました」
「そうか。じゃあ、ずっと俺がしたかった事しても許してくれる? 」
したかった事って…。
ヒカルが驚いた目を向けると、聖龍はまたヒカルの唇にキスをした。
そしてゆっくりとブラウスのボタンを外していった…。
ヒカルのブラウスの下は清楚な白いキャミソールと、可愛い白い下着だった。
下着の隙間から見える、胸の谷間にある傷跡にそっと聖龍が触れた…。
ゆっくりと唇を離して、ヒカルの首筋に唇を這わせて下りて来た聖龍が鎖骨を通りヒカルの胸の傷跡に唇で触れた。
「有難う、大切な香弥の命を受け継いでくれて。愛香里が生きていてくれたから、俺は今最高の幸せを手に入れられたんだ。もう、一人で背負わないでいいから。俺が、ずっと護って行から安心して」
スルっと肩紐を下げた聖龍はそのままヒカルのキャミソールと下着をとった。