夜這いのくまさん
態度の変わらない、裏表がない人だと短い期間で思った。
素直にお礼をいったり、多少顔は強面なものの、動物にも優しく、私に持っていない素敵なところが多いなと思った。
「…俺のこと、まだかわいいと思っているのか?」
生暖かい目でみていたのがわかったのだろう、気まづそうにきりだされた。
「ええ、とっても」
「どういうところが?」
「くまさんみたいなところと、素直なところ」
くまさん…と遠い目をしたあと、項垂れながら「そんなことをいうのはシェリー嬢だけだ」と頭を抱えた。
「みんなからはどんな風に?」
「鬼の副団長やら、暴れる野獣やら言われている」
「まるで想像がつかないわ」
そもそもこんな素直な人が騎士団の副団長をやれているというのが不思議に感じる。
「ならシェリー嬢が俺を飼いならしているってことだろう、なあこれも食べていいか?」
指さしたのはパウンドケーキだ。
「どうぞ、口に合うかわかりませんが」
そういった時には、もぐもぐと頬張って食べている。
キース様はなんでも甘いものも好んでいるようだった。少しした沈黙の後、彼は言葉をつっかえながら尋ねた。
素直にお礼をいったり、多少顔は強面なものの、動物にも優しく、私に持っていない素敵なところが多いなと思った。
「…俺のこと、まだかわいいと思っているのか?」
生暖かい目でみていたのがわかったのだろう、気まづそうにきりだされた。
「ええ、とっても」
「どういうところが?」
「くまさんみたいなところと、素直なところ」
くまさん…と遠い目をしたあと、項垂れながら「そんなことをいうのはシェリー嬢だけだ」と頭を抱えた。
「みんなからはどんな風に?」
「鬼の副団長やら、暴れる野獣やら言われている」
「まるで想像がつかないわ」
そもそもこんな素直な人が騎士団の副団長をやれているというのが不思議に感じる。
「ならシェリー嬢が俺を飼いならしているってことだろう、なあこれも食べていいか?」
指さしたのはパウンドケーキだ。
「どうぞ、口に合うかわかりませんが」
そういった時には、もぐもぐと頬張って食べている。
キース様はなんでも甘いものも好んでいるようだった。少しした沈黙の後、彼は言葉をつっかえながら尋ねた。