夜這いのくまさん
「シャーレイ、俺が儀式でお前を抱く。楽しみだなぁ」
シャーレイに詰め寄って、耳元で悪魔のような一言を囁くとシャーレイは身体を震わせその場で意識を失った。その瞬間彼は抱きとめることもなく、醜く笑っていた。
お茶畑がクッションになり、頭を打つことはなかったが、私は激しい怒りが渦巻いて、この人間とは思えない所業にお茶摘みに使っていた籠で思いっきりアーレットの頭めがけて振り下ろした。
「この下衆野郎!!はやく死ね!!」
自分が使ったこともない汚い言葉で呪いをかけるように叫んだ。
殴られるとは思っていなかったんだろう、頭を押さえて「いってぇ」と数秒呻いた。そのあとそろり、と顔を上げたとき不気味なくらい満面な笑顔だった。あまりに不気味でのけ反った。面白がるように目を半月に曲げ、その目は汚い欲が滾っていた。
「お前は、あぁ、シェリーか。気が強くて、友達思いで実にいい人柄だ。立場を顧みないほど」
猫を可愛がるように、シェリーの顎を撫でた。手はゆっくり首筋を撫で、喉仏でぴったり止まった。少しだけ強く押されて、いつでも殺すことができると実感させられるようだった。
恐怖に身体は震えるなか、それでもアーレットの目を逸らすことはしなかった。
シャーレイに詰め寄って、耳元で悪魔のような一言を囁くとシャーレイは身体を震わせその場で意識を失った。その瞬間彼は抱きとめることもなく、醜く笑っていた。
お茶畑がクッションになり、頭を打つことはなかったが、私は激しい怒りが渦巻いて、この人間とは思えない所業にお茶摘みに使っていた籠で思いっきりアーレットの頭めがけて振り下ろした。
「この下衆野郎!!はやく死ね!!」
自分が使ったこともない汚い言葉で呪いをかけるように叫んだ。
殴られるとは思っていなかったんだろう、頭を押さえて「いってぇ」と数秒呻いた。そのあとそろり、と顔を上げたとき不気味なくらい満面な笑顔だった。あまりに不気味でのけ反った。面白がるように目を半月に曲げ、その目は汚い欲が滾っていた。
「お前は、あぁ、シェリーか。気が強くて、友達思いで実にいい人柄だ。立場を顧みないほど」
猫を可愛がるように、シェリーの顎を撫でた。手はゆっくり首筋を撫で、喉仏でぴったり止まった。少しだけ強く押されて、いつでも殺すことができると実感させられるようだった。
恐怖に身体は震えるなか、それでもアーレットの目を逸らすことはしなかった。