婚約者の浮気相手が子を授かったので
「エルさんは……。その『薬』の分析をするようにと陛下から依頼されました。包みから薬を出して、確認していたところ、エルさんの様子がおかしくなって。他にも、その『薬』を飲んだ人が自我を忘れて暴れるという事件もあったようでして」
ふむぅとオスモは腕を組んで唸った。
「その『薬』をファンヌ嬢は見たのだね?」
「はい。今も持ってます。ですが、誰にどのような効果があるかがわからないので」
「私なら大丈夫だろう」
「え?」
ファンヌは首を傾げた。
「話を聞いている限り、その『薬』はベロテニアの者に効果がある薬なのだろう。とくにエルは先祖返りで、昔ながらのベロテニア人だと思った方がいい。そのベロテニアの血が濃い者ほど、効果が出やすいのではないか?」
先ほど、ファンヌもそう考えたところだ。オスモも同意見というのであれば、その可能性が高い。
「それで、大先生が大丈夫であるという根拠は?」
オスモの話が本当であるとしたら、ベロテニアの者である以上、この『薬』は危険なものである。
ふむぅとオスモは腕を組んで唸った。
「その『薬』をファンヌ嬢は見たのだね?」
「はい。今も持ってます。ですが、誰にどのような効果があるかがわからないので」
「私なら大丈夫だろう」
「え?」
ファンヌは首を傾げた。
「話を聞いている限り、その『薬』はベロテニアの者に効果がある薬なのだろう。とくにエルは先祖返りで、昔ながらのベロテニア人だと思った方がいい。そのベロテニアの血が濃い者ほど、効果が出やすいのではないか?」
先ほど、ファンヌもそう考えたところだ。オスモも同意見というのであれば、その可能性が高い。
「それで、大先生が大丈夫であるという根拠は?」
オスモの話が本当であるとしたら、ベロテニアの者である以上、この『薬』は危険なものである。