婚約者の浮気相手が子を授かったので
「番を見つけた獣人が獣化を制御できるようになるのは、そういうことのようだ。だからもう、あの扉の前のテーブルはいらないよな?」
「そ、それは……。いります。だって私たち、まだ結婚していませんから。こ、こういうのは、結婚をしてからですよね」
ファンヌの言葉に不満げなエルランドであるが、彼女との結婚の時期は決まっている。それは、ファンヌが十九歳の誕生日を迎える日。
「まあ、いい。結婚した後は、蜜月があるからな」
だが、ファンヌは首を傾げる。
「エルさん。いつもそう言ってますが。蜜月とはなんですか?」
エルランドの答えに、ファンヌが悲鳴をあげたのは言うまでもない。
【完】
「そ、それは……。いります。だって私たち、まだ結婚していませんから。こ、こういうのは、結婚をしてからですよね」
ファンヌの言葉に不満げなエルランドであるが、彼女との結婚の時期は決まっている。それは、ファンヌが十九歳の誕生日を迎える日。
「まあ、いい。結婚した後は、蜜月があるからな」
だが、ファンヌは首を傾げる。
「エルさん。いつもそう言ってますが。蜜月とはなんですか?」
エルランドの答えに、ファンヌが悲鳴をあげたのは言うまでもない。
【完】