イシモノガタリ
序章
部屋一面に青灰色の煙がふわりと薫る。きらきらと星の瞬く夜、1人の男は窓辺に座り煙管を吹かしている。部屋には書物が山積みになり、所々に虫の標本や美しい石、動物の剥製などが散らばっている。
ふと思い立ったように1匹の猫が男の膝の上に乗る。
チリリリ…ドアのベルがけたたましく鳴り始めた。
男は猫を撫でながら独り言のように呟いた。
「本日は、御来店ありがとうございます。当店では、お客様の想いの詰まったイシを通じて過去の想い出を甦らせるサービスを提供しております。本日はどのようなご要件でしょうか?…おや、ラピスではありませんか。貴方ならそうと早く仰ってください。」
ドアの所には一人の美しい女性が立っていた。
「うるさいわねぇ、せっかく仕事を持ってきてあげたんだから感謝しなさいよ。それよりほら、ヒスイ、今回のターゲットはこの7人よ。ちゃっちゃと片付けてたんまり報酬貰うわよ?」
「そんなことは百も承知です。では、早速仕事を始めましょうか。」
二人の男女は妖美に笑い始める。そんな二人の様子を猫は、呆れたように見つめ、そして一声鳴いた。
「ナァ〜オ」
さぁ、宴の始まりだ。
ふと思い立ったように1匹の猫が男の膝の上に乗る。
チリリリ…ドアのベルがけたたましく鳴り始めた。
男は猫を撫でながら独り言のように呟いた。
「本日は、御来店ありがとうございます。当店では、お客様の想いの詰まったイシを通じて過去の想い出を甦らせるサービスを提供しております。本日はどのようなご要件でしょうか?…おや、ラピスではありませんか。貴方ならそうと早く仰ってください。」
ドアの所には一人の美しい女性が立っていた。
「うるさいわねぇ、せっかく仕事を持ってきてあげたんだから感謝しなさいよ。それよりほら、ヒスイ、今回のターゲットはこの7人よ。ちゃっちゃと片付けてたんまり報酬貰うわよ?」
「そんなことは百も承知です。では、早速仕事を始めましょうか。」
二人の男女は妖美に笑い始める。そんな二人の様子を猫は、呆れたように見つめ、そして一声鳴いた。
「ナァ〜オ」
さぁ、宴の始まりだ。
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