BでLなゲームに転生したモブ令嬢のはずなのに
5.結局スパダリと元腐女子ですか
1.
ジーニアは隣に兄がいてくれてよかった、と心の底から安堵した。この部屋にはあのゲームの主要キャラ六人が揃っていて、それぞれのペアが並んで座っている。どこからどう見てもジーニアが邪魔なのだが、そんなジーニアを快く受け入れてくれるのは兄であるジェレミー。ということでジーニアは今、ジェレミーの隣に、ジェレグレの付属品であるかのように座っている。
「それで、ジュード。ジーニア嬢の呪詛の解き方とは?」
この場を仕切っているのはクラレンス。このメンバーでは一番その役が適している男だろう。
「まあまあ、焦るな」
とジュードが眼鏡をクイッと押し上げながら口にすれば、クラレンスは少しイライラとしている様子。それを隣でシリルがまぁまぁと宥めているし、ジュードの隣ではミックがはらはらしながら二人の様子を見ている。
「とりあえず、こちらが調べた結果だ」
ジュードはローブのポケットから二つに折りたたまれた紙切れを一枚差し出した。
「ジーニア嬢、まずはこれを読んでくれ」
「おい、ジュード。もったいつけずに教えろ」
腕を組んでいるジュードはちらりとクラレンスに視線を向けたが、口を開くことはしなかった。
「それで、ジュード。ジーニア嬢の呪詛の解き方とは?」
この場を仕切っているのはクラレンス。このメンバーでは一番その役が適している男だろう。
「まあまあ、焦るな」
とジュードが眼鏡をクイッと押し上げながら口にすれば、クラレンスは少しイライラとしている様子。それを隣でシリルがまぁまぁと宥めているし、ジュードの隣ではミックがはらはらしながら二人の様子を見ている。
「とりあえず、こちらが調べた結果だ」
ジュードはローブのポケットから二つに折りたたまれた紙切れを一枚差し出した。
「ジーニア嬢、まずはこれを読んでくれ」
「おい、ジュード。もったいつけずに教えろ」
腕を組んでいるジュードはちらりとクラレンスに視線を向けたが、口を開くことはしなかった。