BでLなゲームに転生したモブ令嬢のはずなのに
 呪詛を解く方法が見つかった。わーい、わーいと心の中で喜んだ。だが、ジュードが突き付けた呪詛を解く方法。それがまさかの『破瓜の血を流す』。

 ――破瓜の血を流す、つまり性交渉をしろってことよね……。いや、もしかして自分一人でやるという手段もありなのかしら。

「あの、ジュード様」

「なんだ」

「その、私にかけられた呪いを解く方法なのですが。その、相手というのは必ず必要なのでしょうか?」

「どういう意味だ?」
 腕を組んでいたジュードは、ぴくりと左眉をあげた。

「いやぁ。そこに破瓜の血を流すって書いてあるから、もう、いっそのこと自分で、と思ったのですが……」

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