BでLなゲームに転生したモブ令嬢のはずなのに
見たい。
こそっと草の影や壁の隙間から、この二人の絡みを見たい。ジーニアがただのジーニアであったのなら、気にはしなかった。だけど思い出してしまったのであれば、腐女子としての心が疼く。
――二人の絡みが見たい。
願うところはそれしかない。
「どうかしたのか、ジーン。もしかして、こっちのケーキが食べたかったのか? 可愛い奴だな。ほら」
じっとジェレミーを見つめて妄想をしていたからだろう。どうやら兄は勘違いをしてしまったようだ。それでも兄に甘える可愛い妹を演じる。ほら、と言われてしまったらジーニアは口を開けるしかない。
「どうだ、美味しいか?」
違う意味で美味しい。兄の笑顔が眩しい。腐った心に突き刺さる。
こそっと草の影や壁の隙間から、この二人の絡みを見たい。ジーニアがただのジーニアであったのなら、気にはしなかった。だけど思い出してしまったのであれば、腐女子としての心が疼く。
――二人の絡みが見たい。
願うところはそれしかない。
「どうかしたのか、ジーン。もしかして、こっちのケーキが食べたかったのか? 可愛い奴だな。ほら」
じっとジェレミーを見つめて妄想をしていたからだろう。どうやら兄は勘違いをしてしまったようだ。それでも兄に甘える可愛い妹を演じる。ほら、と言われてしまったらジーニアは口を開けるしかない。
「どうだ、美味しいか?」
違う意味で美味しい。兄の笑顔が眩しい。腐った心に突き刺さる。