BでLなゲームに転生したモブ令嬢のはずなのに
「そう。だったら、少なくとも一年はここで働く予定、ということで合っているな」
「そ、そうですね」
それは婚約をしてから一年してから結婚、というのが主流だからだ。つまり、今、婚約者のいないジーニアは、結婚をするとしても一年先、ということ。
「だったら、これから一年、世話になる」
ジェレミーも困った様に二人の様子を見ていた。ジーニアは必死に兄に助けを求めるが、兄は気付いているのかいないのか。
「殿下。妹を、ジーニアを少しお借りしたいのですが、それは問題ありませんか?」
ジェレミーは会話の流れを探っていたのだろう。その件を切り出すために。
クラレンスの眉間に皺が寄る。それは楽しい時間を邪魔されたという子供のような表情だ。
「何のために?」
「あのときの話を聞きたいのです。騎士団として。当時、あの場の護衛を担当していたのは、私たち第五騎士隊ですから。あれの動きに気付くことができなかった。だが、妹は気付いた。それを詳しく聞きたいのです」
「うむ」
クラレンスは腕を組み、頷く。
あら、とジーニアは思った。ここにいる二人、攻め攻めだけど、こうやって並べば絵になるのでは。
「そ、そうですね」
それは婚約をしてから一年してから結婚、というのが主流だからだ。つまり、今、婚約者のいないジーニアは、結婚をするとしても一年先、ということ。
「だったら、これから一年、世話になる」
ジェレミーも困った様に二人の様子を見ていた。ジーニアは必死に兄に助けを求めるが、兄は気付いているのかいないのか。
「殿下。妹を、ジーニアを少しお借りしたいのですが、それは問題ありませんか?」
ジェレミーは会話の流れを探っていたのだろう。その件を切り出すために。
クラレンスの眉間に皺が寄る。それは楽しい時間を邪魔されたという子供のような表情だ。
「何のために?」
「あのときの話を聞きたいのです。騎士団として。当時、あの場の護衛を担当していたのは、私たち第五騎士隊ですから。あれの動きに気付くことができなかった。だが、妹は気付いた。それを詳しく聞きたいのです」
「うむ」
クラレンスは腕を組み、頷く。
あら、とジーニアは思った。ここにいる二人、攻め攻めだけど、こうやって並べば絵になるのでは。