悪役令嬢のはずなのに!?〜いつのまにか溺愛ルートに入ってたみたいです〜
赤い瞳の男の子
白銀の髪に赤い瞳。
目の左下にはふたつのほくろが並んでいる。
女神の様な中性的な美しさのある男の子は
きっと私が知っている攻略者の最後の一人だ。
ベンチに腰掛けた二人の間に
てんこ盛りスイーツ皿を置いた。
「いただきます」
食事の挨拶をつげると赤い瞳の男の子が
不思議そうにこちらを見てきた。
いただきます、ごちそうさまの文化は
『アリスと光の魔法学院』には存在しない。
「この言葉は、
"今日も美味しいご飯をありがとう。
美味しく頂かせて貰います。"
って意味なの。」
拾って椅子の上に置いていた
ピンクのマカロンを持つ。
「例えばこのピンクのマカロン。
砂糖と卵とアーモンドプードルって
アーモンドを粉末状にしたもので作るんだけど。
卵はニワトリさんが産んでくれた命の恵。
砂糖やアーモンドは農家さんが何ヶ月も
かけて育て収穫した大地の恵。」
赤い瞳はピンクのマカロンを目で追っている
「あーん」
私はそのままピンクのマカロンを口に入れた。
赤い瞳の男の子は驚いた様に目を見開く。
もぐもぐ・・ごくん
「3秒ルール!って知らないか。
だから、このマカロンひとつひとつに
感謝しながら食べるんだよ。」
手の前で人差し指をたて笑いかけた。
(・・ご、ごまかせたかな!)
ティアナはイチゴ味のピンクマカロンが大好物だ。
さっき落とした分しか持ってこなかったから
何が何でも食べたかったのだ。
決して、食い意地が張っているわけじゃない。
赤い瞳の男の子は
椅子の上に置いていた
ひろった黄のマカロンを手に取った。
「あ!」
私が声を出すと赤い瞳の男の子は固まった。
私はともかく、
幼い子供に落ちたのを食べさせるのは・・
「あーん」
私は大きく口を開けた。
男の子は赤い瞳をパチパチさせている。
「あーん!」
もう一度声を出して
手でマカロンと口を交互に指差し
ちょうだい!ってジェスチャーで伝える。
男の子は黄色のマカロンを口に入れてくれた。
食べながらにこっと微笑み、
緑色のマカロンを男の子の口に運ぶ。
男の子は素直に口を開けてくれた。
「美味しいね?」
首を傾けながら訪ねると
「・・うん。」
返事を返してくれた。
それから交互に食べさせ合っていたら
あっという間にスイーツはなくなった。
目の左下にはふたつのほくろが並んでいる。
女神の様な中性的な美しさのある男の子は
きっと私が知っている攻略者の最後の一人だ。
ベンチに腰掛けた二人の間に
てんこ盛りスイーツ皿を置いた。
「いただきます」
食事の挨拶をつげると赤い瞳の男の子が
不思議そうにこちらを見てきた。
いただきます、ごちそうさまの文化は
『アリスと光の魔法学院』には存在しない。
「この言葉は、
"今日も美味しいご飯をありがとう。
美味しく頂かせて貰います。"
って意味なの。」
拾って椅子の上に置いていた
ピンクのマカロンを持つ。
「例えばこのピンクのマカロン。
砂糖と卵とアーモンドプードルって
アーモンドを粉末状にしたもので作るんだけど。
卵はニワトリさんが産んでくれた命の恵。
砂糖やアーモンドは農家さんが何ヶ月も
かけて育て収穫した大地の恵。」
赤い瞳はピンクのマカロンを目で追っている
「あーん」
私はそのままピンクのマカロンを口に入れた。
赤い瞳の男の子は驚いた様に目を見開く。
もぐもぐ・・ごくん
「3秒ルール!って知らないか。
だから、このマカロンひとつひとつに
感謝しながら食べるんだよ。」
手の前で人差し指をたて笑いかけた。
(・・ご、ごまかせたかな!)
ティアナはイチゴ味のピンクマカロンが大好物だ。
さっき落とした分しか持ってこなかったから
何が何でも食べたかったのだ。
決して、食い意地が張っているわけじゃない。
赤い瞳の男の子は
椅子の上に置いていた
ひろった黄のマカロンを手に取った。
「あ!」
私が声を出すと赤い瞳の男の子は固まった。
私はともかく、
幼い子供に落ちたのを食べさせるのは・・
「あーん」
私は大きく口を開けた。
男の子は赤い瞳をパチパチさせている。
「あーん!」
もう一度声を出して
手でマカロンと口を交互に指差し
ちょうだい!ってジェスチャーで伝える。
男の子は黄色のマカロンを口に入れてくれた。
食べながらにこっと微笑み、
緑色のマカロンを男の子の口に運ぶ。
男の子は素直に口を開けてくれた。
「美味しいね?」
首を傾けながら訪ねると
「・・うん。」
返事を返してくれた。
それから交互に食べさせ合っていたら
あっという間にスイーツはなくなった。