悪役令嬢のはずなのに!?〜いつのまにか溺愛ルートに入ってたみたいです〜
怠惰な執事との出会い
たくさん手を繋いでたくさん抱きしめて
5年間を埋める様にずっとギルと一緒に過ごした。
あっとゆうまに時間は過ぎ
ライトロード魔法学院の入学式が迫って来る。
ギルも私も無事に合格し、
ギルは1年時からの新入生で
私は3年時からの編入になる。
ライトロード魔法学院は全寮制。
同姓の侍女や執事を一人
隣に住まわせることができ
私はマリアにお願いし、
ギルはオッドを選んだ。
オッドに出会ったのは
父と初めて街に出かけた時だった。
前世の記憶が戻る前、
まだ4歳だったティアナは
初めての街に興味津々だった。
いろんな物が新鮮で
目をキラキラ輝かせていた。
誕生日祝いも兼ねていたので
プレゼントを10個選んでって言われて
(昔からお父様は私に甘々だよね)
靴、帽子、お菓子・・と
プレゼントを買ってもらい
8個目に
茶色のテディベアを選んだ。
と、その時
「この泥棒がっ」
ガシャーーンッ
男性に殴られ
こげ茶髪の男の子が屋台に吹き飛んだ
驚いた私はその場に固まり
「うわああああんっ」
大きな声で泣き叫んだ。
すぐに父は二人連れていた
護衛騎士の一人をお皿が割れた
屋台の店主の所に向かわせ
男の子と殴った男性の元に向かった。
事情を把握した父は、
店主にお金を渡し男の子の身柄を確保した。
「おじさん、俺にもちょうだい」
男の子は謝るでもお礼を言うでもなく
あっけらかんとお金をせびってきた。
男の子の顔は
土埃でもつれた髪で隠れていた。
顔を見ようと手を伸ばすと
男の子は急に暴れ出した。
「やめろ!」
男の子は必死に抵抗したが
父に叶うはずはなく
土埃にまみれたの髪をかき上げると
目を見開き
「オッド・・・・・・・」
そう呟いたように聞こえた。
治療を施した父は
男の子を孤児院へ連れてきた。
孤児院の入り口が見えたとたん、
また男の子が激しく暴れだした。
暴れた拍子に
男の子の左瞳が見えた。
茶色の毛に琥珀色の瞳。
私が右手に握っていた
買ってもらったばかりの
テディベアと同じ色だった。
「オッドにする!」
私はきらきらした瞳で父を見上げ
オッドを
9個目のプレゼントに選んだ。
その日からオッドは
クロウド家の執事になった。
オッドには謎が多くて
年齢も本名も産まれも
なぜ街にいたのかも話してくれない。
(私は勝手に5~6歳ぐらい上かなって思ってる)
学園には通っていなかった。
この国には義務教育の制度はあるが、
あくまで無償で勉強できる場を設けたという
貴族の慈善活動のようなもので
出生届とか住民票とか
国民を管理する制度は整っていないため
国民がみんな学園に通えているかどうかは
分からないし調べようがない。
いくら私の頼みだからって
本来ならオッドみたいに
素性を分からないし子を
公爵家の執事には雇わないはず。
(私に甘々なお父様の事だから分からないけど)
それでもオッドが執事として雇われたのは
内に秘めてる莫大な魔力のおかげ。
5歳くらい年上の
めんどくさがりでやる気がなくて
欠伸ばかりする怠惰なやつ。
でも
根は優しくて
いざとなったら頼りになる
私やギルにとって
お兄ちゃんみたいな存在だ。
5年間を埋める様にずっとギルと一緒に過ごした。
あっとゆうまに時間は過ぎ
ライトロード魔法学院の入学式が迫って来る。
ギルも私も無事に合格し、
ギルは1年時からの新入生で
私は3年時からの編入になる。
ライトロード魔法学院は全寮制。
同姓の侍女や執事を一人
隣に住まわせることができ
私はマリアにお願いし、
ギルはオッドを選んだ。
オッドに出会ったのは
父と初めて街に出かけた時だった。
前世の記憶が戻る前、
まだ4歳だったティアナは
初めての街に興味津々だった。
いろんな物が新鮮で
目をキラキラ輝かせていた。
誕生日祝いも兼ねていたので
プレゼントを10個選んでって言われて
(昔からお父様は私に甘々だよね)
靴、帽子、お菓子・・と
プレゼントを買ってもらい
8個目に
茶色のテディベアを選んだ。
と、その時
「この泥棒がっ」
ガシャーーンッ
男性に殴られ
こげ茶髪の男の子が屋台に吹き飛んだ
驚いた私はその場に固まり
「うわああああんっ」
大きな声で泣き叫んだ。
すぐに父は二人連れていた
護衛騎士の一人をお皿が割れた
屋台の店主の所に向かわせ
男の子と殴った男性の元に向かった。
事情を把握した父は、
店主にお金を渡し男の子の身柄を確保した。
「おじさん、俺にもちょうだい」
男の子は謝るでもお礼を言うでもなく
あっけらかんとお金をせびってきた。
男の子の顔は
土埃でもつれた髪で隠れていた。
顔を見ようと手を伸ばすと
男の子は急に暴れ出した。
「やめろ!」
男の子は必死に抵抗したが
父に叶うはずはなく
土埃にまみれたの髪をかき上げると
目を見開き
「オッド・・・・・・・」
そう呟いたように聞こえた。
治療を施した父は
男の子を孤児院へ連れてきた。
孤児院の入り口が見えたとたん、
また男の子が激しく暴れだした。
暴れた拍子に
男の子の左瞳が見えた。
茶色の毛に琥珀色の瞳。
私が右手に握っていた
買ってもらったばかりの
テディベアと同じ色だった。
「オッドにする!」
私はきらきらした瞳で父を見上げ
オッドを
9個目のプレゼントに選んだ。
その日からオッドは
クロウド家の執事になった。
オッドには謎が多くて
年齢も本名も産まれも
なぜ街にいたのかも話してくれない。
(私は勝手に5~6歳ぐらい上かなって思ってる)
学園には通っていなかった。
この国には義務教育の制度はあるが、
あくまで無償で勉強できる場を設けたという
貴族の慈善活動のようなもので
出生届とか住民票とか
国民を管理する制度は整っていないため
国民がみんな学園に通えているかどうかは
分からないし調べようがない。
いくら私の頼みだからって
本来ならオッドみたいに
素性を分からないし子を
公爵家の執事には雇わないはず。
(私に甘々なお父様の事だから分からないけど)
それでもオッドが執事として雇われたのは
内に秘めてる莫大な魔力のおかげ。
5歳くらい年上の
めんどくさがりでやる気がなくて
欠伸ばかりする怠惰なやつ。
でも
根は優しくて
いざとなったら頼りになる
私やギルにとって
お兄ちゃんみたいな存在だ。