悪役令嬢のはずなのに!?〜いつのまにか溺愛ルートに入ってたみたいです〜
馬車が最初に停まったのはケーキ店。
最高級品フルーツを使った
タルトのお店で貴族御用達であり
連日長蛇ができるほど人気のお店。
高額だが個室料を払えば
店内でケーキを食べることもできて
並ぶ必要がなくなる。
予約していた個室に案内されると
三人分の席が用意されている。
「オッドも席について。」
「ラッキ〜」
オッドは甘いものに目がないスイーツ男子だ。
「ギルはどれにする?」
尋ねると、
いちごタルトとブルーベリータルトで
迷っているみたいだった。両方とも私も大好物だ。
「じゃあ、両方頼んで半分こしようか」
ギルがにっこり頷いた。
「わぁ〜ずるがしこ〜」
オッドが何かつぶやいていたが
どうせしょうもないことだろうと特に気にしなかった。
少しして、お店の給仕が
私とギルが頼んだいちごとブルーベリーのタルトと
オッドが注文したフルーツタルトを持ってきた。
「美味しい!」
わたしはブルーベリータルトを口に運ぶ
うん、やっぱりここのケーキは美味しい!
フルーツは甘いし
生クリームやカスタードは甘さが控えめで
フルーツの味を引き立ててる。
タルト生地も手作りの味がしてサックサク。
ブルーベリータルトを食べていると
ギルと目があった。
目があったギルは口を大きく開けた。
(これは、あーん待ちかな?)
ケーキをフォークに刺そうとした所で
オッドが隣からケーキにフォークをつきたてた。
そのままケーキをすくいギルの口に運ぶ。
オッドが差し出した一口ケーキに
ギルが一瞬固まった気がしたが、
オッドに「あーん」してもらい
二人はにこにこ顔を合わせている。
(兄弟みたいに仲良しなんだから。ちょっと妬けるなぁ。)
ギルもオッドも
チベット砂狐みたいな目をして顔をそらせたのだが
ティアナは見ていなかった。
最高級品フルーツを使った
タルトのお店で貴族御用達であり
連日長蛇ができるほど人気のお店。
高額だが個室料を払えば
店内でケーキを食べることもできて
並ぶ必要がなくなる。
予約していた個室に案内されると
三人分の席が用意されている。
「オッドも席について。」
「ラッキ〜」
オッドは甘いものに目がないスイーツ男子だ。
「ギルはどれにする?」
尋ねると、
いちごタルトとブルーベリータルトで
迷っているみたいだった。両方とも私も大好物だ。
「じゃあ、両方頼んで半分こしようか」
ギルがにっこり頷いた。
「わぁ〜ずるがしこ〜」
オッドが何かつぶやいていたが
どうせしょうもないことだろうと特に気にしなかった。
少しして、お店の給仕が
私とギルが頼んだいちごとブルーベリーのタルトと
オッドが注文したフルーツタルトを持ってきた。
「美味しい!」
わたしはブルーベリータルトを口に運ぶ
うん、やっぱりここのケーキは美味しい!
フルーツは甘いし
生クリームやカスタードは甘さが控えめで
フルーツの味を引き立ててる。
タルト生地も手作りの味がしてサックサク。
ブルーベリータルトを食べていると
ギルと目があった。
目があったギルは口を大きく開けた。
(これは、あーん待ちかな?)
ケーキをフォークに刺そうとした所で
オッドが隣からケーキにフォークをつきたてた。
そのままケーキをすくいギルの口に運ぶ。
オッドが差し出した一口ケーキに
ギルが一瞬固まった気がしたが、
オッドに「あーん」してもらい
二人はにこにこ顔を合わせている。
(兄弟みたいに仲良しなんだから。ちょっと妬けるなぁ。)
ギルもオッドも
チベット砂狐みたいな目をして顔をそらせたのだが
ティアナは見ていなかった。