私が元カレにしたささやかな復讐

もしも今後も付き合い続けていれば、返ってこないお金の金額がどんどん大きくなっていくだけなように感じた。それに、相変わらずテーブルマナーが悪いから一緒に食事をしたくない。ジロジロ見られるんだよ……。

もうこれが最後だと思うと、もう何でも言える気がした。だから言ってやった。

「エイミー、今度予定ある？カラオケでも行こ」

「ああ〜、その日彼女とデートやから無理！」

「えっ？彼女？」

彼女という言葉を私が言うと、ヤーサーはとても驚いていた。そんなヤーサーを無視し、私は恋人・レティシアの惚気を延々と話す。

「私、今同性の恋人がおるん。優しくて、可愛くて、私にはもったいないくらいの人！こんな私に「愛してる」って言ってくれて、すごく毎日幸せやわ。遠距離恋愛やからそんなには会えへんけど、「離れてる時間が絆を深める」って言うし？電話とかLINEとかでも繋がれるから」

「えっ、ちょっと待って？同性愛とかってありなん？」