私が元カレにしたささやかな復讐
祖父母も交代でリジーのお見舞いに行っていたんだけど、ある日病院から帰ってきた祖母が私に「これ、リジーは興味なかったみたいでいる?」と言いながら渡してきたのは本屋さんに売られている少女漫画雑誌だった。
「読む!おばあちゃん、ありがとう!」
元はリジーに買ったものとはいえ大好きな祖母がくれたものなのだから、と思い私は生まれて初めて少女漫画を読んだ。そして、その面白さにすぐにハマった。
可愛い扉絵に、素敵なお洋服、甘いストーリー、そして何より女性に優しい男性がたくさん登場することに驚いてしまった。女性に優しい男性など、周りにいる男子に一人もいなかったから。
「こんなに優しい人にいつか、出逢えるかな……」
漫画に登場する男性たちは、小さい頃に夢中になっていたディズニーの王子様のように思えた。
いつか出逢えるであろう素敵な男性に胸を弾ませながら、私は少女漫画を買って読むことが増え、妄想を膨らませていた。
「読む!おばあちゃん、ありがとう!」
元はリジーに買ったものとはいえ大好きな祖母がくれたものなのだから、と思い私は生まれて初めて少女漫画を読んだ。そして、その面白さにすぐにハマった。
可愛い扉絵に、素敵なお洋服、甘いストーリー、そして何より女性に優しい男性がたくさん登場することに驚いてしまった。女性に優しい男性など、周りにいる男子に一人もいなかったから。
「こんなに優しい人にいつか、出逢えるかな……」
漫画に登場する男性たちは、小さい頃に夢中になっていたディズニーの王子様のように思えた。
いつか出逢えるであろう素敵な男性に胸を弾ませながら、私は少女漫画を買って読むことが増え、妄想を膨らませていた。