私が元カレにしたささやかな復讐
イザベラの言葉を、私は包み隠すことなくヤーサーに伝えた。ヤーサーはショックを受けていた。だから、慰めて優しくした。そうしたら、学校から帰るバスの中で、ヤーサーがLINEを送ってくれた。

「僕が好きなのはお前や」

十七歳、生まれて初めて恋人と呼べる存在ができたことがただ嬉しかった。幸せで胸いっぱいで、レティシアに報告した時は驚かれたものの「おめでとう」と言ってもらえた。

こうして、私の黒歴史が幕を開ける。








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