私だけがいない

彼の話

4月7日、今日は始業式だ。


2月の中旬、ちょっとした事故に遭いしばらく入院していたためみんなよりも久々の学校だ。



「おー、紫苑(しおん)久しぶりじゃーん」



「あぁ、春輝(はるき)。久しぶり」



「事故に遭ったって言うし、連絡とれねーし心配したじゃねーか」




そう言って、俺の背中をバンバンたたく春輝。




「ごめんごめん、ケータイ壊れちゃってさ。」



「まー、お前のかーさんから無事って事は伝えられたし大丈夫だけどな!」



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