ねぇ…俺だけを見て?
「━━━━こちらが、妻の史依です」
「初めまして!妻の史依です!」
美崎化粧品のパーティー。
幹部社員達に挨拶をして回る、煜馬と史依。
「可愛らしい奥様ですね」
「え////そんな…////」
「そうでしょ?
俺の自慢の妻です!」
「もう(笑)煜馬さん!」
「フフ…」
「仲良いですね~」
「はい!仲良いですよ!」
煜馬は、心底嬉しそうに微笑んだ。
「━━━━━見たー?副社長の奥様」
「うん、うん!」
「可愛いけど……」
「「それだけって感じだよねー!」」
(え………私のこと?)
トイレの個室にいた、史依。
入ってきた女性達の話し声が聞こえてきた。
出るに出られない。
「なんかー、取り柄って外見だけって感じ!」
「プッ…確かに(笑)」
「副社長も、可哀想…
いくら会社の為って言ったって、好きでもない人と結婚させられるなんて!」
「だよねー
副社長、ほんとは年上が好みだもんね!
…………頼子さんと結婚するんだと思ってたのにな~」
「お似合いだったもんね!」
「うんうん!
美人で、仕事も出来て、家庭的で!
非の打ち所なかったもん!」
「副社長も完璧な人だから!」
「あ、いた!
頼子先輩来てるよ!」
「「嘘!!?」」
「挨拶にしに行こ!!」
女性達が、トイレを出ていく。
バン!と個室のドアを開け、史依も急いでトイレを出た。
“お似合いだったもんね”
(やめて!煜馬さんに近づかないで!)
「大丈夫じゃないのは、煜馬さんじゃん!」
急いで向かう途中、角から出てきた男性とぶつかった。
「キャッ!!?」
「うわっ!!?」
尻餅をつく、史依。
「だ、大丈夫ですか!!?」
慌てて男性が、史依に手を差し出す。
「あ、はい…」
その手を握り、立たせてもらう。
「すみません!」
「あ、いえ!私が悪いんです!
急いでて、前をちゃんと見てなくて……!
すみません!」
「あれ?副社長の奥様?
えーと…史依さん」
「あ…小山…さんですよね?」
「はい。でも、どうしたんですか?あまり走ると危ないですよ?」
「あ、そうですよね…
ちょっと焦ってて……」
「何かあったんですか?
副社長、呼んできましょうか?」
「あ、いえ!その必要ないです……!ほんとに!」
史依は小山に、先程女性達が話してたことを話した。
「初めまして!妻の史依です!」
美崎化粧品のパーティー。
幹部社員達に挨拶をして回る、煜馬と史依。
「可愛らしい奥様ですね」
「え////そんな…////」
「そうでしょ?
俺の自慢の妻です!」
「もう(笑)煜馬さん!」
「フフ…」
「仲良いですね~」
「はい!仲良いですよ!」
煜馬は、心底嬉しそうに微笑んだ。
「━━━━━見たー?副社長の奥様」
「うん、うん!」
「可愛いけど……」
「「それだけって感じだよねー!」」
(え………私のこと?)
トイレの個室にいた、史依。
入ってきた女性達の話し声が聞こえてきた。
出るに出られない。
「なんかー、取り柄って外見だけって感じ!」
「プッ…確かに(笑)」
「副社長も、可哀想…
いくら会社の為って言ったって、好きでもない人と結婚させられるなんて!」
「だよねー
副社長、ほんとは年上が好みだもんね!
…………頼子さんと結婚するんだと思ってたのにな~」
「お似合いだったもんね!」
「うんうん!
美人で、仕事も出来て、家庭的で!
非の打ち所なかったもん!」
「副社長も完璧な人だから!」
「あ、いた!
頼子先輩来てるよ!」
「「嘘!!?」」
「挨拶にしに行こ!!」
女性達が、トイレを出ていく。
バン!と個室のドアを開け、史依も急いでトイレを出た。
“お似合いだったもんね”
(やめて!煜馬さんに近づかないで!)
「大丈夫じゃないのは、煜馬さんじゃん!」
急いで向かう途中、角から出てきた男性とぶつかった。
「キャッ!!?」
「うわっ!!?」
尻餅をつく、史依。
「だ、大丈夫ですか!!?」
慌てて男性が、史依に手を差し出す。
「あ、はい…」
その手を握り、立たせてもらう。
「すみません!」
「あ、いえ!私が悪いんです!
急いでて、前をちゃんと見てなくて……!
すみません!」
「あれ?副社長の奥様?
えーと…史依さん」
「あ…小山…さんですよね?」
「はい。でも、どうしたんですか?あまり走ると危ないですよ?」
「あ、そうですよね…
ちょっと焦ってて……」
「何かあったんですか?
副社長、呼んできましょうか?」
「あ、いえ!その必要ないです……!ほんとに!」
史依は小山に、先程女性達が話してたことを話した。