占い師はイケメン総長に愛される🌙.*˚
それから2日が経った。休みの日に朝からデートをすることに。
「唯花ちゃん、お待たせ! 後ろ乗って?」
和哉くんが家まで迎えに来てくれた。彼の心の色と同じ、赤色のバイクで。
ずっと彼とデートするの、気が乗らないなぁ、今も。
「どこ行くの?」
「どうしよっかな。何も考えてないから、とりあえずバイトでひたすら走るわ」
本当にひたすら走った。街を抜けて、信号に引っかからない海沿いの道をひたすらに。
途中で何回か休憩し、コンビニでおにぎりとお茶を買い、海全体を見下ろせるベンチに座った。
ちょっと強引で苦手なタイプかな?って、和哉くんに対して思っていたけれど、こうやって接していると、その苦手意識はなくなっていった。
「俺に、慣れてきた?」
「えっ?」
心が読めているのかな?ってくらいに再びタイミングよく、彼は言う。
「表情が柔らかくなってきたからさぁ」
「う、うん」
結構細かいところまで彼に見られてるんだな。
「俺ね、一翔とは幼なじみなんだ」
「そうなんだ」
「ふたりで、同年代の居場所のない奴らに居場所を作ってやろうってなって、あのチームを作って、一翔は総長に、俺は副総長になった」
「……」
「協力しあっているように見えるけど、正直、あいつに嫉妬してて、一翔のものは全て奪いたいって思ってる」
そう言って彼はじっと私を見つめてきた。
そして、ふわっと彼の唇が私の唇に当たる。
「唯花ちゃん、お待たせ! 後ろ乗って?」
和哉くんが家まで迎えに来てくれた。彼の心の色と同じ、赤色のバイクで。
ずっと彼とデートするの、気が乗らないなぁ、今も。
「どこ行くの?」
「どうしよっかな。何も考えてないから、とりあえずバイトでひたすら走るわ」
本当にひたすら走った。街を抜けて、信号に引っかからない海沿いの道をひたすらに。
途中で何回か休憩し、コンビニでおにぎりとお茶を買い、海全体を見下ろせるベンチに座った。
ちょっと強引で苦手なタイプかな?って、和哉くんに対して思っていたけれど、こうやって接していると、その苦手意識はなくなっていった。
「俺に、慣れてきた?」
「えっ?」
心が読めているのかな?ってくらいに再びタイミングよく、彼は言う。
「表情が柔らかくなってきたからさぁ」
「う、うん」
結構細かいところまで彼に見られてるんだな。
「俺ね、一翔とは幼なじみなんだ」
「そうなんだ」
「ふたりで、同年代の居場所のない奴らに居場所を作ってやろうってなって、あのチームを作って、一翔は総長に、俺は副総長になった」
「……」
「協力しあっているように見えるけど、正直、あいつに嫉妬してて、一翔のものは全て奪いたいって思ってる」
そう言って彼はじっと私を見つめてきた。
そして、ふわっと彼の唇が私の唇に当たる。