占い師はイケメン総長に愛される🌙.*˚
 私は誤解を解きたくて、彼を追いかけようとした。

「行くなよ!」

 和哉くんが私の手を強く引っ張る。

「でも、多分ものすごく誤解されてる。それが嫌なの!」

「俺も、唯花がアイツのところに行くの、嫌だ!」

 そうしている間に、一翔くんはバイクに乗り、どこかへ行ってしまった。

「もう、離して! もう全部一翔くんに言ってもいいから、和哉くんと付き合うとか、無理だから!」

「……はぁ」

 和哉くんはため息をつき、とても落ち込んでいた。

「落ち込みたいのは、私だよ……」
「ごめん、とりあえず、家まで送るわ」
「うん……」

 もう何も話をしたくない気分だった。私の家に着いた時の「送ってくれて、ありがとう」以外は一言も話さなかった。
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