占い師はイケメン総長に愛される🌙.*˚
 どうやって秘密にしていたことを話そうかな?ってずっと考えながら彼の家に向かった。
 彼の家に着き、ドキドキしながらチャイムを鳴らす。すると彼がすぐにドアを開けた。
「……何?」
 今まで聞いた事のないほどに冷たい声と表情。
 一瞬で心がぎゅっとして、ものすごく痛くなって。泣きそうになったけど、我慢。

「まぁ、入って」
「うん。おじゃまします」

 部屋の中は相変わらず綺麗。

「何しに来たの?」
「あのね、今日は話したいことがいくつかあって」
「こっちはないけど」
 壁を感じる。まるで別の世界にいるような。仲良くなる前もそう感じていたけれど、今はそれよりも心は遠い。でも、ここで縮こまって伝えるのをやめてしまえばもう、こうやって話せる機会は訪れないかもしれない。ずっと気まずいまま――。

 そう考えながらテーブルの上をふと見ると、占った時にアドバイスを書いて彼に渡した紙が。それから見覚えのある雑誌のとある1ページが開かれていた。



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