記憶屋【先輩・後輩篇】
帰りのホームルームが終わり、帰り支度をしていた。

「美咲、今日も病院に行くんでしょ?」

「病院? 何で?」

「何でって? 私に聞かれても困るけど…」

「私、やっぱりどこか具合が悪いのかな?」

「具合は悪いけど病気じゃないと思うよ」

「そうなんだ」

なぜか真理は歯切れの悪い言い方をしていた。
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