記憶屋【先輩・後輩篇】
教室の窓から校庭を見ると、サッカー部の連中が練習を始めようと集まっていた。

彼の姿はどこにも見当たらなかった。

休んでいるのだろうか?

真理にそんな事を聞いたら、変に疑われてしまうし、聞くに聞けなかった。

そんな日々が2週間、3週間と過ぎ去って行った。

気付くと来週で高校を卒業する時期にまでなっていた。

この頃になると授業は殆どなく半日で学校は終わりだった。

卒業式の練習がメインみたいな所があった。
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