記憶屋【先輩・後輩篇】
「1つ聞いてもいいですか?」
風間さんはドアの前で立ち止まると、振り返らずに質問を投げかけてきた。
「何ですか?」
「あなたは死ぬんですか?」
「はい、99%の確率で…」
「残念です」
「あなたが依頼を受けてくれたから思い残す事はありません」
「そうですか…またお会いしましょう」
「楽しみにしてます」
もうこれが最後になると僕も風間さんもわかっていた。
でも、最後の言葉が「さよなら」じゃ淋しすぎる。
だからそんな言い方を互いにした。
風間さんはドアの前で立ち止まると、振り返らずに質問を投げかけてきた。
「何ですか?」
「あなたは死ぬんですか?」
「はい、99%の確率で…」
「残念です」
「あなたが依頼を受けてくれたから思い残す事はありません」
「そうですか…またお会いしましょう」
「楽しみにしてます」
もうこれが最後になると僕も風間さんもわかっていた。
でも、最後の言葉が「さよなら」じゃ淋しすぎる。
だからそんな言い方を互いにした。