記憶屋【先輩・後輩篇】
夏休みの直前に入院してしまったので、夏休みはベッドの上で過ごす事になった。

先輩と一緒に楽しむはずだった夏のイベントを何1つ出来なかった。

夏祭り、盆踊り大会、花火大会、海水浴、その他にも沢山ある。

悔しいし、自分の境遇を嘆かずにはいられなかった。

それでも、先輩のおかげで救われた。

先輩は午前中の部活の練習を終えると、その足で病院にお見舞いに来てくれた。

ほぼ毎日来てくれた。

毎日、面会終了の時刻までいてくれた。

部活のない日は午前9時に来て夕方6時に帰った。
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