戦国武将織田信長の不器用な恋
「マミ様、お食事の用意が出来ました、天守閣までお越しください」

「天守閣?」

「はい、お館様がマミ様のお食事は天守閣へ運ぶようにとの仰せです」

えっ、信長様と向かい合って食事するの?

「マミ、すごいじゃないか、天守閣で一夜を共にし、今度は食事も一緒とは、
すごい出世だな、喜べ」

「全然嬉しくありません」

「まっ、がんばれよ」

政宗は手をひらひらと振ってマミの部屋を後にした。

信長様と一緒の食事なんて、緊張しちゃうよ。

昨夜あんなことあって、逃げてきちゃったし、どんな顔していいかわからない。

マミは食事を我慢することにした。

その頃、信長はイライラしていた。

「おい、マミはまだこないのか」

信長は大声で叫んでいた。

そこに秀吉がやってきた。

「お館様、どうなさいましたか」

「マミを呼んでこい」

「かしこまりました」
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