戦国武将織田信長の不器用な恋
「ありがとうございました」

「なんでこんなところにいるの、外出禁止なんでしょ」

「お腹が空いたんです」

「食事は?」

「だって、信長様と一緒に食べるなんて、喉を通りません」

「そう言うこと、でも早く戻らないと、あんた、殺されちゃうよ」

「政宗さんもいってましたけど、皆さん、信長様に意見しないんですか」

「しないよ、お館様の言うことは絶対だからな」

そこに秀吉が馬でマミを探して近寄ってきた。

「おい、マミ、何をやっているのだ」

「何って、腹越しらいです」

「お館様がご立腹だぞ」

そこに家康が口を挟んだ。

「あんた、殺されるね、その前に貸した小銭返してね」

「もう、分かってます」

マミは秀吉の馬に跨り、安土城へ向かった。
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