戦国武将織田信長の不器用な恋
戦がなければ、居心地は満点なんだけど……

「この団子は美味いな」

「すごく美味しいです」

「信長様はあまり、城下にはいらっしゃらないのでしょうか」

「そうだな」

そうなんだ、でも、そうだよね「お命頂戴」とかいって刀を振り回されるのは、戦の時だけじゃないもんね。

「マミ、着物を買ってやる」

そう言って信長は呉服屋に入って行った。

「あっ、信長様、待ってください」

「どれが好みだ」

「そんな、大丈夫です、もったいないので」

「マミは欲がないな」

「だって……」

「では、全部くれ」

「ありがとうございます」

信長は上機嫌げ全ての着物を買った。

「信長様、無駄遣いはいけませんよ」

「無駄遣い?好きな女に着物を買ってやるのは無駄遣いではない」
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