戦国武将織田信長の不器用な恋
織田くんが送ってくれたの?

私はそのあと、目が覚めたら戦国時代だった。

次の瞬間、織田くんは私を抱きしめた。

えっ、何?

「マミ、どうして黙って消えた、心配したんだぞ」

「信長様」

信長様は私にキスをした。

私は信長様にギュッと抱きついて、キスを受けた。

唇が離れて、信長様が囁いた。

「先輩、かわいい」

えっ、突然我に返った私は目の前にいる織田くんから離れた。

「先輩、戦国武将織田信長が好きなんですね」

「あなたは誰?」

「何言ってるんですか、俺は織田信長だ」

「お願い、帰って」

私は織田くんの身体を押して、部屋から追い出した。

やだ、私、キスしちゃった。

でも、あの感触は信長様だった。
< 64 / 90 >

この作品をシェア

pagetop