戦国武将織田信長の不器用な恋
そのあと、政宗も駆けつけた。

「政宗、マミを頼む」

「かしこまりました」

ところが、マミは馬に跨ろうとしない。

「マミ、早くしろ」

信長はマミの様子からあることを思い出していた。

「すまん、馬をおいて先に城に戻ってくれ」

「お館様、その腕では無理です」

「大丈夫だ」

秀吉と政宗は先に城に向かった。

信長はマミに手を伸ばした。

「マミ、手を貸せ、引っ張りあげるぞ」

マミは信長の手を掴んだ。

ぐっと馬に跨った。

信長の身体にしがみついた。

もう、信長様と離れたくない、知らない間にワープしたくない。

マミは信長以外の手は取りたくなかった。

信長もそれをわかっていた。
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