戦国武将織田信長の不器用な恋
そこに信長様率いる秀吉と家臣が戻ってきた。

信長は門のところにウロウロしているマミの姿はを捉えた。

信長は馬から降りてマミに声をかけた。

「マミ、今戻ったぞ」

マミは信長の声に反応して、信長向けてかけ出した。

信長もマミの方へ駆け寄った。

マミは信長の胸めがけて抱きついた。

「信長、ひどいです、私が眠っている間に出かけてしまうなんて」

「気持ちよさそうに眠っていたからな、起こすのは忍びなかった」

「目が覚めた時、信長様の姿がなくて、どんなに心細かったか、心配で、居ても立っても居られなかったんですよ」

信長にギュッと抱きつき、泣き出してしまった。

「すまん、俺が悪かった、泣くでない」

信長はマミと共に城内に向かった。

「おかえりなさいませ、お館様」

城内で出迎えてくれたのは政宗だった。

「マミがお館様の帰りを門のところでずっと待っていました、言伝は伝えたのですが、
全く聞き耳を持ちません」

「そうか、それは手をかけたな」
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