戦国武将織田信長の不器用な恋
「信長様が黙って出かけてしまうからです」

マミはじっと信長を見つめた。

「そんなにじっと見るな、これ以上、俺を惑わすな」

二人で天守閣に向かい、家臣がいなくなると、信長はマミを抱きしめた。

マミを押し倒し、身体を重ねた。

信長は両手で、マミの頬を挟み、唇を重ねた。

「マミ、お前は俺をこんなにも惑わす、悪い女だ」

「信長様、信長様」

マミの着物をはだけさせて、唇を押し当てた。

こんなにも狂おしいくらいの気持ちに、信長は戸惑った。

そんな時二人に別れがやってくる。
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