イケメン俳優パパ『生田 蓮』に恋をして――。
 着いたのは『ファミリーレストラン FUWARI』。ここは、お手頃な価格でメニューが豊富。

 駐車場に車を停め、外に出た。

 柚希と斗和ちゃんが仲良く手を繋ぎ、とてもはしゃいでいる。

「子供たち、楽しそうですね」
 彼は優しい眼差しで子供たちを見つめている。
「そうですね!」
 私も一緒に子供たちを見つめていた。

 店内に入ると、肉を焼いたような匂いが充満していて、お腹がすく。夕食の時間だから結構混んでいたけれど、空席がちょうどあり、すぐにウェイトレスさんが案内してくれた。

 ボックス席。私と柚希、彼と斗和ちゃんがそれぞれ隣同士に座る。

「先に選んでください」

 彼からメニューが載っているタブレットを受け取り、私は柚希と画面を覗き込んだ。柚希はすぐに「これが良い!」と、お子様ランチを指さした。

 私はどうしようかな?
 久しぶりの外食だし、とても迷ってしまう。
 お子様ランチには柚希が食べたいって言ってた、ハンバーグとオムライスがちょうど両方ある。確かさっき、スパゲティも食べたいって言ってたっけ? ちょっと分けてあげようかな? 私はスパゲティナポリタンにした。肉も食べたいって言ってたけれど、ハンバーグって肉だよね?

 斗和ちゃんもお子様ランチにして、彼はチーズハンバーグセットを選んだ。

 全てが揃い、みんなそれぞれ食べ始める。

 子供たちは終始機嫌がよくて、平和なご飯タイムになり、安堵した。
 
 でもご飯中、少し気になることもあった。
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