イケメン俳優パパ『生田 蓮』に恋をして――。
次の日の朝、起きてすぐ枕元に置いてあるスマホを確認すると、彼からLINEが来ていた。
『きちんと、お話がしたいです』
どう返事をすれば良いのか、返事をしても良いのか、何も決められなくて、頭の中がぐちゃぐちゃで、結局何も返せなかった。
昨日の電話、彼からきちんと彼女との関係を訊けば良かったのかもしれない。でも、本当に怖かった。ふたりが恋人である真実を知ってしまえば、今の私の状態だと、心が闇に、どん底に、確実に落ちてしまう。
真実を知るのは、もう少し先の、彼に対しての私の想いが薄くなり、消えてしまってからでいい。
彼と彼女が幸せな顔して一緒にいる姿を、負の感情こじらせずに、きちんとひとりのファンとして祝福出来るようになってから。
そう、本来ならばこうなるべき。
保育園でたまに出会うだけの、子供が同級生の親同士な関係。
元々私たちは、天と地のような、違う世界に住んでいる。
私は今『自ら彼と離れる行動』を、無理やり正当化させようともしている。そうやって、傷つくルートを絶って進んで行かなければならない。だって、今、私が壊れてしまえば、誰が柚希を守るの?
『きちんと、お話がしたいです』
どう返事をすれば良いのか、返事をしても良いのか、何も決められなくて、頭の中がぐちゃぐちゃで、結局何も返せなかった。
昨日の電話、彼からきちんと彼女との関係を訊けば良かったのかもしれない。でも、本当に怖かった。ふたりが恋人である真実を知ってしまえば、今の私の状態だと、心が闇に、どん底に、確実に落ちてしまう。
真実を知るのは、もう少し先の、彼に対しての私の想いが薄くなり、消えてしまってからでいい。
彼と彼女が幸せな顔して一緒にいる姿を、負の感情こじらせずに、きちんとひとりのファンとして祝福出来るようになってから。
そう、本来ならばこうなるべき。
保育園でたまに出会うだけの、子供が同級生の親同士な関係。
元々私たちは、天と地のような、違う世界に住んでいる。
私は今『自ら彼と離れる行動』を、無理やり正当化させようともしている。そうやって、傷つくルートを絶って進んで行かなければならない。だって、今、私が壊れてしまえば、誰が柚希を守るの?