イケメン俳優パパ『生田 蓮』に恋をして――。
仕事の昼休み。
柚希は保育園で給食が出るし、いつも朝バタバタしちゃってて、自分のお弁当を作る余裕がない日も多い。だから、お昼ご飯はおにぎりだけとか、たまにここのお惣菜を買う感じ。今日は鯖がメインで野菜もきちんと色鮮やかに揃っているお弁当を買った。自分で作るよりも、栄養バランスが良いと思う。
お会計を済まし、裏にある休憩室に行く。
「葵ちゃん、お疲れ様! こっち座って?」
「あ、お疲れ様です」
一緒の時間に休憩に入った、二十歳年上のパート、和田さんの横に座る。彼女は手作りのお弁当を食べながら、休憩室にあった女性向け雑誌を手に取っていた。
「この人、かなりイケメンよね! ほら、腕の筋肉もすごいわ! こんな人、どう?」
表紙に大きく載っていたイケメン俳優、生田蓮を指さすと、私に訊いてきた。
どう?って言われてもなぁ。
「うーん。顔はイケメンだけど、どうですかねぇ?」
離婚話を詳しくしちゃってから「この人どう?」だとか、和田さんはよく質問してくる。
適当にはぐらかしてしまうけれど、恋人なんていなくても、今はそれなりに柚希といられる日々が幸せだし、このままでも良いかな?って思っている。
休憩時間が終わる時、食後の歯磨きをしながらふと疑問が。
――なんか、あのイケメン俳優、よく見かける気がする。どこで?
誰もいないトイレ。
鏡を見ながらひとりで私は首を傾げた。
その疑問は数日後、解決する。
柚希は保育園で給食が出るし、いつも朝バタバタしちゃってて、自分のお弁当を作る余裕がない日も多い。だから、お昼ご飯はおにぎりだけとか、たまにここのお惣菜を買う感じ。今日は鯖がメインで野菜もきちんと色鮮やかに揃っているお弁当を買った。自分で作るよりも、栄養バランスが良いと思う。
お会計を済まし、裏にある休憩室に行く。
「葵ちゃん、お疲れ様! こっち座って?」
「あ、お疲れ様です」
一緒の時間に休憩に入った、二十歳年上のパート、和田さんの横に座る。彼女は手作りのお弁当を食べながら、休憩室にあった女性向け雑誌を手に取っていた。
「この人、かなりイケメンよね! ほら、腕の筋肉もすごいわ! こんな人、どう?」
表紙に大きく載っていたイケメン俳優、生田蓮を指さすと、私に訊いてきた。
どう?って言われてもなぁ。
「うーん。顔はイケメンだけど、どうですかねぇ?」
離婚話を詳しくしちゃってから「この人どう?」だとか、和田さんはよく質問してくる。
適当にはぐらかしてしまうけれど、恋人なんていなくても、今はそれなりに柚希といられる日々が幸せだし、このままでも良いかな?って思っている。
休憩時間が終わる時、食後の歯磨きをしながらふと疑問が。
――なんか、あのイケメン俳優、よく見かける気がする。どこで?
誰もいないトイレ。
鏡を見ながらひとりで私は首を傾げた。
その疑問は数日後、解決する。