イケメン俳優パパ『生田 蓮』に恋をして――。
彼は一番後ろの席をたたむ。それから自転車を軽々と持ち上げて車の後ろに乗せた。
ひとつひとつの動きが格好良い。
「乗って良いですよ」
「あ、はい。ありがとうございます」
車の種類は詳しく分からないけれど、彼の車は三列シートの大きめな白い車。
先日姪を乗せたらしく、ちょうど柚希が座れるジュニアシートが真ん中の席に設置してあった。そこに柚希を座らせたあと、私も柚希の横の席に座る。
助手席から斗和ちゃんがこっちを覗き込んできて、満足そうにほほ笑んだ。
車を走らせてすぐに、斗和ちゃんが言う。
「パパ、おしっこ」
「うちのトイレまで我慢出来る?」
「出来ない!」
前の席でそんな会話が繰り返されていた。
「あの、私のうち寄ってきます?」
斗和ちゃんがパパよりも早く「うん」と答える。
「あ、すみません。家までまだ十分ぐらいあるし、助かります」
イケメン俳優に「うち寄ってきます?」 なんて、何かとんでもないことを言ってしまったのではないか。
部屋、おもちゃとか散らかしっぱなし。片付けてないし、ちょっと恥ずかしいかも。
でもまぁ、仕方ない。
斗和ちゃんがトイレに間に合えば、それで良い!
そう自分に何度も言い聞かせた。
ひとつひとつの動きが格好良い。
「乗って良いですよ」
「あ、はい。ありがとうございます」
車の種類は詳しく分からないけれど、彼の車は三列シートの大きめな白い車。
先日姪を乗せたらしく、ちょうど柚希が座れるジュニアシートが真ん中の席に設置してあった。そこに柚希を座らせたあと、私も柚希の横の席に座る。
助手席から斗和ちゃんがこっちを覗き込んできて、満足そうにほほ笑んだ。
車を走らせてすぐに、斗和ちゃんが言う。
「パパ、おしっこ」
「うちのトイレまで我慢出来る?」
「出来ない!」
前の席でそんな会話が繰り返されていた。
「あの、私のうち寄ってきます?」
斗和ちゃんがパパよりも早く「うん」と答える。
「あ、すみません。家までまだ十分ぐらいあるし、助かります」
イケメン俳優に「うち寄ってきます?」 なんて、何かとんでもないことを言ってしまったのではないか。
部屋、おもちゃとか散らかしっぱなし。片付けてないし、ちょっと恥ずかしいかも。
でもまぁ、仕方ない。
斗和ちゃんがトイレに間に合えば、それで良い!
そう自分に何度も言い聞かせた。