近距離恋愛
―ガラッ

みんながあたしと悠の方を向く。

「お、美奈。ひさひさ~」

みんなに軽く挨拶をしている。

あたしはきまづかった。

「お、竹ちゃーん」

「おい、結城!!」

「なんじゃらほいほい」

「よく来たな」

「おうッ!!」

シシッと笑って席に座る。

あれ......

あたしの席は??

「え...」

あたし...

あたしの場所は......??

「おんや~?葵の席なさげ??」

悠は大きい声で言う。

「ないっぽ」

「ありゃ...ここが葵の席なのか!!」

「え、違うよ......」

あたしは言う。

たぶんかばってくれてるんだ。

その優しさが身にしみた。
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