Macaron Marriage
5 ドレスとお土産と
翌朝は寝不足の感は否めなかったが、とりあえず身支度を始めた。いつもだったら動きやすい格好で、メイクもせずに作業をしていたが、さすがに今日はそういうわけにはいかない。
動きやすいようにゆったりとしたパンツに、薄いコットンのシャツを合わせた。髪も右耳の後ろで束ねて、以前リメイクで使用した生地の端切れで作ったシュシュを巻く。
朝食はパンとサラダと目玉焼きを軽く用意して食べた。そして仕事を始めようとした時に呼び鈴が鳴り、出勤してきた華子は萌音を見るなり目を見開く。それからしばらく何かを考えてからニマニマ笑い始めた。
「あら、デートが上手くいったみたいですね」
「ち、違うの……! というか、その……翔さんが仕事場を見たいって言うから……」
「あら、いらっしゃるんですか? いつ頃?」
「確かお昼頃って言ってたかな……」
「まぁまぁ! こうしちゃいられない! 片付けをしないと……あっ、お昼はどうするのかしら? 準備した方がいい?」
「たぶんそんなに長居はしないと思うけど……」
萌音が答えると、華子は再び頬を緩ませる。
「またお食事に誘われちゃったりして」
「なっ……!」
「ないとは言い切れないでしょう? どちらにも対応出来るようなものを準備しましょうね」
華子に反論出来ず、萌音は挙動不審になりながら仕事部屋に逃げ込んだ。
またお食事に誘われる? そんなことあったらどうしよう……そんなふうに思いながら、萌音はドキドキする胸をぎゅっと押さえた。
動きやすいようにゆったりとしたパンツに、薄いコットンのシャツを合わせた。髪も右耳の後ろで束ねて、以前リメイクで使用した生地の端切れで作ったシュシュを巻く。
朝食はパンとサラダと目玉焼きを軽く用意して食べた。そして仕事を始めようとした時に呼び鈴が鳴り、出勤してきた華子は萌音を見るなり目を見開く。それからしばらく何かを考えてからニマニマ笑い始めた。
「あら、デートが上手くいったみたいですね」
「ち、違うの……! というか、その……翔さんが仕事場を見たいって言うから……」
「あら、いらっしゃるんですか? いつ頃?」
「確かお昼頃って言ってたかな……」
「まぁまぁ! こうしちゃいられない! 片付けをしないと……あっ、お昼はどうするのかしら? 準備した方がいい?」
「たぶんそんなに長居はしないと思うけど……」
萌音が答えると、華子は再び頬を緩ませる。
「またお食事に誘われちゃったりして」
「なっ……!」
「ないとは言い切れないでしょう? どちらにも対応出来るようなものを準備しましょうね」
華子に反論出来ず、萌音は挙動不審になりながら仕事部屋に逃げ込んだ。
またお食事に誘われる? そんなことあったらどうしよう……そんなふうに思いながら、萌音はドキドキする胸をぎゅっと押さえた。