彼女は僕を見てくれない
メロンパン…今日こそメロンパンを…!!

県内でも美味しいと評判で購買にて月曜日、金曜日限定で販売されるメロンパン。あまりの人気さに販売されてからものの5分で売り切れてしまうほど。

高校に入学して3ヶ月。
いつも上級生に先越され、メロンパンを口にした事が1度もない。

今日こそは…絶対にメロンパンをゲットする!!

急いで向かうと、今日はラッキーな事に
生徒の数が少なかった。
あと少しで手が届きそうな時、残り1つしかないことに気づいた。
周りにメロンパンを取ろうとしている人はいない。

これは僕のだ!!

と手を伸ばしメロンパンを手に取った矢先、僕の手の甲に細く、白い指が置かれていた。

「え?」



< 3 / 6 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop