彼女は僕を見てくれない
図書室
教室、廊下、校庭…
ガヤガヤとした賑やかな声で騒がしくなる時間。
やっと放課後だ…今日も疲れたな…
今日は部活もないしさっさと帰ろう。
いすから立って鞄を持とうとすると、
ズボンのポケットから何か落ちた。
落ちたのは 昼休みに拾った
乃々華先輩のハンカチだった。
そうだ…後で届けようと思ってポケットに入れてたんだった…
「ひなたー今日部活ないべ?今度の試合の練習で今日部員足りてなくてさぁ、助っ人で入ってくんない?」
バスケットボールを手にしながら尚輝が寄ってきた。
「ん?てかそれ何?ハンカチ?女子ぽくね?誰の??」
「いや、実はこれ拾ってさ、乃々華先輩のぽくて、今から届けに行こうかと思ってる。」
「は?!ののちゃん先輩の?!お前なんだよもー!先越す気か?!俺に行かせろ!!」
ハンカチを奪うようにして伸びてくる尚輝の腕をよけ、
「いやお前練習行くんだろ?」
とさっぱり断った。
「乃々華先輩って何組だっけ?」
「ちぇー…んと、3組じゃなかったけ?2-3」
「せんきゅー」
そう言って尚輝に手を振り、鞄を持って教室を出た。
ガヤガヤとした賑やかな声で騒がしくなる時間。
やっと放課後だ…今日も疲れたな…
今日は部活もないしさっさと帰ろう。
いすから立って鞄を持とうとすると、
ズボンのポケットから何か落ちた。
落ちたのは 昼休みに拾った
乃々華先輩のハンカチだった。
そうだ…後で届けようと思ってポケットに入れてたんだった…
「ひなたー今日部活ないべ?今度の試合の練習で今日部員足りてなくてさぁ、助っ人で入ってくんない?」
バスケットボールを手にしながら尚輝が寄ってきた。
「ん?てかそれ何?ハンカチ?女子ぽくね?誰の??」
「いや、実はこれ拾ってさ、乃々華先輩のぽくて、今から届けに行こうかと思ってる。」
「は?!ののちゃん先輩の?!お前なんだよもー!先越す気か?!俺に行かせろ!!」
ハンカチを奪うようにして伸びてくる尚輝の腕をよけ、
「いやお前練習行くんだろ?」
とさっぱり断った。
「乃々華先輩って何組だっけ?」
「ちぇー…んと、3組じゃなかったけ?2-3」
「せんきゅー」
そう言って尚輝に手を振り、鞄を持って教室を出た。