放課後の音楽室で
佐久間は日に日にすごく楽しそうにしているのが目に見えてわかった。
そして、先輩達ともかなり仲良くなって、迎えに行くといつもフランクに会話をしている。
その後、菊池先輩とはどうなったのかは何もわからないけど、ただ呼び方が、
〝文乃ちゃん〟
に変わっていた。
そして、文化祭当日。
ステージに立つ佐久間は、俺の知っている佐久間とは別人のようにキラキラと輝いていた。
心の底から音楽を楽しんでいる佐久間を初めて目にして、ちょっと遠い存在に感じた。
先輩達とお揃いで、黒Tシャツに銀色の文字が入っている服を着ている佐久間。
佐久間のキーボードや歌声に俺は鳥肌がたったまま釘付けになっていた。
時折見せる、先輩達とのアイコンタクトに、ちょっとだけ心がモヤモヤして、その正体を掴めないまま、夢のような時間が過ぎていった。
「佐久間さん、オーラすごかったね」
「バンドで出るなんて意外だった」
「でも、かっこよかったよな」
口々に、クラスメートがそう言う会話を繰り広げる中、俺は売店の自動販売機で、佐久間の好きなミルクティーを買って、佐久間を探した。
控室音楽室になってたと思うけど…。
扉の前に差し掛かって、手をかけた時、
「文乃ちゃん」
中から菊池先輩の声が聞こえて、俺は手を離した。
佐久間と、菊池先輩…?
「文乃ちゃんが一緒に出てくれて、すごく楽しかった」
「私もです。楽しい思い出、ありがとうございました」
そして、先輩達ともかなり仲良くなって、迎えに行くといつもフランクに会話をしている。
その後、菊池先輩とはどうなったのかは何もわからないけど、ただ呼び方が、
〝文乃ちゃん〟
に変わっていた。
そして、文化祭当日。
ステージに立つ佐久間は、俺の知っている佐久間とは別人のようにキラキラと輝いていた。
心の底から音楽を楽しんでいる佐久間を初めて目にして、ちょっと遠い存在に感じた。
先輩達とお揃いで、黒Tシャツに銀色の文字が入っている服を着ている佐久間。
佐久間のキーボードや歌声に俺は鳥肌がたったまま釘付けになっていた。
時折見せる、先輩達とのアイコンタクトに、ちょっとだけ心がモヤモヤして、その正体を掴めないまま、夢のような時間が過ぎていった。
「佐久間さん、オーラすごかったね」
「バンドで出るなんて意外だった」
「でも、かっこよかったよな」
口々に、クラスメートがそう言う会話を繰り広げる中、俺は売店の自動販売機で、佐久間の好きなミルクティーを買って、佐久間を探した。
控室音楽室になってたと思うけど…。
扉の前に差し掛かって、手をかけた時、
「文乃ちゃん」
中から菊池先輩の声が聞こえて、俺は手を離した。
佐久間と、菊池先輩…?
「文乃ちゃんが一緒に出てくれて、すごく楽しかった」
「私もです。楽しい思い出、ありがとうございました」