放課後の音楽室で
「上田さんと文乃さん、とってもお似合いだと思います」
ふふふっと優しく微笑む新田さんの言葉に、私に体が熱くなる。
「お、お風呂入ってくるね」
私は慌ててそう言って、一度部屋に荷物を置いてから浴室へと向かった。
寝る準備が整い、部屋に戻ると、スマホに上田くんからメールが届いていた。
〝今日は、お疲れ。
しばらくは、今まで通り友達の関係だけど、俺の気持ちは変わらないから。色々考えながらも、とりあえず今は部活に集中するよ。絶対どうにかするから、信じて待ってて。〟
メールを読み終えると、私の心がぽわっと暖かくなっていた。
上田くんのこと、信じてるよ。
だけど、私だって自分にできること見つけて頑張らないと。
自分の事なのに任せっきりは良くないよね。
今まで持てなかった、自分の気持ちを両親に伝えること、やってみようかな…。
少し前向きに考えてスマホを机の上に置く。そして、机の鍵のかかった引き出しのロックを開けて、中を見る。
整理された引き出しの中に、キラキラ光るイヤリング。
これは、死んだ母親の形見だって新田さんが教えてくれたもの。
小さかった私の記憶にはほとんど残っていない母親の姿。写真でしか知らないお母さんの優しい表情。
お母さんは、私にどんな未来を思い描いていたんだろう…。
ふふふっと優しく微笑む新田さんの言葉に、私に体が熱くなる。
「お、お風呂入ってくるね」
私は慌ててそう言って、一度部屋に荷物を置いてから浴室へと向かった。
寝る準備が整い、部屋に戻ると、スマホに上田くんからメールが届いていた。
〝今日は、お疲れ。
しばらくは、今まで通り友達の関係だけど、俺の気持ちは変わらないから。色々考えながらも、とりあえず今は部活に集中するよ。絶対どうにかするから、信じて待ってて。〟
メールを読み終えると、私の心がぽわっと暖かくなっていた。
上田くんのこと、信じてるよ。
だけど、私だって自分にできること見つけて頑張らないと。
自分の事なのに任せっきりは良くないよね。
今まで持てなかった、自分の気持ちを両親に伝えること、やってみようかな…。
少し前向きに考えてスマホを机の上に置く。そして、机の鍵のかかった引き出しのロックを開けて、中を見る。
整理された引き出しの中に、キラキラ光るイヤリング。
これは、死んだ母親の形見だって新田さんが教えてくれたもの。
小さかった私の記憶にはほとんど残っていない母親の姿。写真でしか知らないお母さんの優しい表情。
お母さんは、私にどんな未来を思い描いていたんだろう…。