放課後の音楽室で
佐久間の誕生日当日。
直接渡したくて、夕方の部活帰りに家に寄ることを約束していた。
ピンポーン
「いらっしゃい。今開けるね」
インターホンを鳴らすと、新田さんではなく佐久間の声が聞こえた。
「うん」
ガチャッというロックの解除される音が聞こえ、門を開けて中に入る。
長い玄関までの道のりを歩いていると、ガチャっと音がして、カーディガンを羽織った佐久間が出てきた。
「お茶、飲んでいって?」
「そうしたいけど、今日はすき焼きだから早く帰ってこいってメール来てた」
なんで今日に限って、と思ったけれど、昨日高級和牛のお肉もらったって言ってたから、仕方ないか。
「そっか…」
「ごめん。でも、はい、これ。プレゼント」
「え?準備してくれてたの?」
「うん。佐久間、17才おめでとう」
そう言うと、佐久間は恥ずかしそうに微笑んだ。
「ありがとう」
そう言いながらプレゼントを受け取る佐久間。
「俺さ、女の子にプレゼント選んだの初めてで…」
気恥ずかしくて、頭を掻きながら言うと、佐久間は嬉しそうに笑った。
「開けていい?」
「うん」
そう言うと、佐久間は紙袋の中から、リボンのついた包みを手に取ってゆっくりと開けた。
直接渡したくて、夕方の部活帰りに家に寄ることを約束していた。
ピンポーン
「いらっしゃい。今開けるね」
インターホンを鳴らすと、新田さんではなく佐久間の声が聞こえた。
「うん」
ガチャッというロックの解除される音が聞こえ、門を開けて中に入る。
長い玄関までの道のりを歩いていると、ガチャっと音がして、カーディガンを羽織った佐久間が出てきた。
「お茶、飲んでいって?」
「そうしたいけど、今日はすき焼きだから早く帰ってこいってメール来てた」
なんで今日に限って、と思ったけれど、昨日高級和牛のお肉もらったって言ってたから、仕方ないか。
「そっか…」
「ごめん。でも、はい、これ。プレゼント」
「え?準備してくれてたの?」
「うん。佐久間、17才おめでとう」
そう言うと、佐久間は恥ずかしそうに微笑んだ。
「ありがとう」
そう言いながらプレゼントを受け取る佐久間。
「俺さ、女の子にプレゼント選んだの初めてで…」
気恥ずかしくて、頭を掻きながら言うと、佐久間は嬉しそうに笑った。
「開けていい?」
「うん」
そう言うと、佐久間は紙袋の中から、リボンのついた包みを手に取ってゆっくりと開けた。