放課後の音楽室で
ピンポーン
プリンを食べ終わった頃、インターホンが響き渡る。
「佐久間です…」
モニターのスピーカーから聞こえた声に、私の心臓が飛び跳ねる。
お父さんの声だ。
もう、そんな時間…。
上田くんのお母さんから、お父さんが直接迎えにくるとは聞いていたけれど、今までそんなことなかったから、すごく緊張する。
「鍵空いてるので、どうぞお入りください」
上田くんのお母さんはそう言って玄関へと向かう。
私も急いで自分の服の入った紙袋を手に取り、玄関へと向かった。
すでに、玄関の扉を開けて上田くんのお母さんと話していたお父さんは、私を見るなり、
「着替えまで貸していただいたようで…」
丁寧に上田くんのお母さんに話したお父さん。
その表情が、申し訳ない気持ちを表していて、そうさせてるのが私だということに罪悪感が湧き上がった。
「いえいえ。中学の頃の息子のパーカーとズボンを押し入れから引っ張り出しただけのものなので…。女の子がいないので、可愛い服を着せてあげられなくてかえって申し訳なかったかなと思ってます」
上田くんのお母さんはそう言って、お父さんの前なのに今までと同じ温かい雰囲気で、ふふふっと笑った。
プリンを食べ終わった頃、インターホンが響き渡る。
「佐久間です…」
モニターのスピーカーから聞こえた声に、私の心臓が飛び跳ねる。
お父さんの声だ。
もう、そんな時間…。
上田くんのお母さんから、お父さんが直接迎えにくるとは聞いていたけれど、今までそんなことなかったから、すごく緊張する。
「鍵空いてるので、どうぞお入りください」
上田くんのお母さんはそう言って玄関へと向かう。
私も急いで自分の服の入った紙袋を手に取り、玄関へと向かった。
すでに、玄関の扉を開けて上田くんのお母さんと話していたお父さんは、私を見るなり、
「着替えまで貸していただいたようで…」
丁寧に上田くんのお母さんに話したお父さん。
その表情が、申し訳ない気持ちを表していて、そうさせてるのが私だということに罪悪感が湧き上がった。
「いえいえ。中学の頃の息子のパーカーとズボンを押し入れから引っ張り出しただけのものなので…。女の子がいないので、可愛い服を着せてあげられなくてかえって申し訳なかったかなと思ってます」
上田くんのお母さんはそう言って、お父さんの前なのに今までと同じ温かい雰囲気で、ふふふっと笑った。