放課後の音楽室で
家に着いて、新田さんと話をしていると、書斎から出てきたお父さんは、リビングのテーブルに私のスマホをそっと置いた。
「…メールや電話が鳴り響いていたから、電源は切ってある」
そう言って、すぐにリビングを出ていったお父さん。
私は、ゆっくりとスマホを手に取って、電源を入れる。
…怜ちゃんと上田くん、いっぱい連絡くれてたんだ…。
「…旦那様と文乃さん、お二人の間の空気、変わりましたね」
新田さんの言葉に、顔を上げると、嬉しそうに微笑んでいた。
「本当?変わったかな?」
「はい。距離が縮まったことが分かりますよ」
そうなんだ。自分ではまだぎこちなさがある気がするけど…。
でも、ちょっぴり嬉しいのが本音で、私は新田さんと微笑みあった。
「そういえばね…」
一度辺りを見渡して、お父さんがいない事を確認し、私は上田くんのパンナコッタの話を新田さんに教えた。
新田さんは上田くんとお父さんの偶然の重なりに驚き、そしてふふっと笑うと、
「旦那様もまさかと思われたでしょうね」
と言って、もう一度微笑んだ。
「ちょっとは、上田くんと距離近くなったかな?」
「ええ、きっと。好みが同じで嫌な気はしないと思いますよ?」
よかった…。
「…メールや電話が鳴り響いていたから、電源は切ってある」
そう言って、すぐにリビングを出ていったお父さん。
私は、ゆっくりとスマホを手に取って、電源を入れる。
…怜ちゃんと上田くん、いっぱい連絡くれてたんだ…。
「…旦那様と文乃さん、お二人の間の空気、変わりましたね」
新田さんの言葉に、顔を上げると、嬉しそうに微笑んでいた。
「本当?変わったかな?」
「はい。距離が縮まったことが分かりますよ」
そうなんだ。自分ではまだぎこちなさがある気がするけど…。
でも、ちょっぴり嬉しいのが本音で、私は新田さんと微笑みあった。
「そういえばね…」
一度辺りを見渡して、お父さんがいない事を確認し、私は上田くんのパンナコッタの話を新田さんに教えた。
新田さんは上田くんとお父さんの偶然の重なりに驚き、そしてふふっと笑うと、
「旦那様もまさかと思われたでしょうね」
と言って、もう一度微笑んだ。
「ちょっとは、上田くんと距離近くなったかな?」
「ええ、きっと。好みが同じで嫌な気はしないと思いますよ?」
よかった…。