誰も愛さないと言った冷徹御曹司は、懐妊妻に溢れる独占愛を注ぐ
その声とともにガラッと扉が開き、ドクターや看護師とともに宗次さんの姿がそこにはあった。
「松原! きちんと引き留めておきなさいって言ったでしょ!」
叔母の声に宗次さんは「すみません」とだけ口にした。
「沢渡さん大丈夫? ご主人に電話しましょうか?」
看護師の言葉に私は小さく首を振った。
「大丈夫です。私の身内です」
最後は言葉が震えてしまったが、またあの家に戻ると思うとそれも仕方がない。
「わかればいいのよ。松原、天音を連れてらっしゃい」
「はい」
円花の言葉に松原さんは小さく頭をさげたまま、彼女たちを見送った。
「松原! きちんと引き留めておきなさいって言ったでしょ!」
叔母の声に宗次さんは「すみません」とだけ口にした。
「沢渡さん大丈夫? ご主人に電話しましょうか?」
看護師の言葉に私は小さく首を振った。
「大丈夫です。私の身内です」
最後は言葉が震えてしまったが、またあの家に戻ると思うとそれも仕方がない。
「わかればいいのよ。松原、天音を連れてらっしゃい」
「はい」
円花の言葉に松原さんは小さく頭をさげたまま、彼女たちを見送った。