西野先輩はかまいたい


西野先輩が、教室の隅で

幽霊のように存在を消している

私のところに近づいてきたら……


「なぜ、地味子のところに
 西野先輩が?」


クラスの女子からも、嫌われちゃう。




想像しただけで

お腹が痛くなってきた……



でも……


『俺は
 百合ちゃんのことが好きなの』


『授業中も家に帰ってからも
 俺の心の中を占領してるのは
 百合ちゃんだからね』



西野先輩からの告白を思い出し

私のハートが

甘くとけろけてしまっているのも

事実で……




明日、私は学校に行けるかな?


昼休み……どうしよう……





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